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宮部みゆきさん原作のNHKドラマ『ぼんくら』
第4話では、井筒平四郎が鉄瓶長屋の不遜な動きに
不信感をもちました。
そして、岡っ引きの仁平がこそこそと
何かを探っている。
実は仁平は湊屋総右衛門に怨みがあるのです。
今回は、仁平と湊屋の因縁をネタバレ解説します。
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湊屋がまだ20代のころ、萬屋という店に
奉公していました。
仁平も萬屋に奉公していて、湊屋の先輩格に
あたります。
仁平と湊屋はともに頭がきれて、違う部門の
責任者同士でした。
違うのは、湊屋が人使いが上手いのにたいして
仁平は自分の頭の良さを鼻にかけるタイプ。
加えて、仁平は部下を恐怖で押さえつける
という性格。
当然、湊屋の人望はあがります。
しかし、湊屋は計算高い性格でもあります。
目障りな仁平を追い出す戦略を考えた。
それは、仁平を罠にかけること。
偽の裏帳簿を作成して、それを湊屋が
ひそかに手にいれたと、仁平の耳に入れます。
裏帳簿を大番頭ではない湊屋が持っているなどと
いうことは、店にとっては重罪。
仁平はその裏帳簿を湊屋が持っているという
証拠を頭首に告げれば湊屋を追いこめると
考えた。
そして隠してある場所を突き止め
告げ口をしたのです。
頭首が湊屋を問いただすと
その帳簿はただ練習のために作ったものでした。
つまり仁平には裏帳簿と見せかけたもの
だったのです。
まんまと、罠にかかった仁平は
店での立場を失い萬屋を去ることに。
このことを20年以上も執念深く怨んでいる
ということです。
これが、仁平が湊屋を嗅ぎまわる
理由になります。
ひとの怨みは恐ろしいものですね。
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