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宮部みゆきさん原作のNHKドラマ『ぼんくら』
ドラマは中盤になり、いよいよ本格ミステリーの
様相です。
ドラマの序盤では、1話完結型の物語かと
思いきや、1つ1つの事柄はあるシナリオに
従って動いていた。
視聴者（読者）をいい意味で騙す
まさしく宮部ワールド炸裂。
さて、その最終回では平四郎はもちろん
誰もが『まさか』と考えもしなかった
"オチ”が控えています。
今回はその、最終回の唖然とする"オチ”を
ネタバレ解説していきます。
『ぼんくら』の最終回では、湊屋総右衛門と
平四郎が対峙することになります。
平四郎たちの捜査が（図らずも）確信に
迫ってきたため、湊屋が幕引きを図ったのでしょう。
対峙の席上、平四郎は捜査で分かったことを
語ります。
湊屋総右衛門を頼ってきた葵と
湊屋の奥方・おふじの仲が険悪に。
結果、おふじが葵を殺し、遺体は現在の鉄瓶長屋の
床下に埋められている。
（しかし、遺体は見つからなかった）
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葵をネタバレ解説
そのまま年月がたったが、問題が起きた。
湊屋とおふじの娘のみすずの顔が
成長するにつれて、どんどん葵に
似てきた。
おふじは葵の呪いだと恐れ慄く。
それで、湊屋は葵の遺体が埋まっている
鉄瓶長屋から人を追い出したい。
しかし、なぜ湊屋がこんなに面倒な
方法をとったのか？
さらに、葵はどこに埋められているのか？
まだ、平四郎には大きな疑問が。
それに対する湊屋の答えに、平四郎が
唖然となるのです。
湊屋が語った驚愕の真実は
”葵は生きている”
これは平四郎たちの推理を根底から覆すものです。
しかし、湊屋は平四郎の推理を
「よくぞここまで」と評価しています。
実際には弓之助の力が大きいのですが
弓之助は天才少年
実は、平四郎たちの推理はかなり確信に
近いのです。
なぜなら、おふじは葵を殺したと
思っているから。
おふじにとっての葵は死人であり、
湊屋にとっての葵は生きている。
どういうことか？
おふじは葵の首を絞め、葵は意識を失う。
しかし、おふじが去ったあと葵は
蘇生するのです。
非力なおふじのではトドメを刺せなかった。
湊谷はおふじが葵の首を絞めて殺したと
思っていること、しかし葵は息を吹き返した
ということを知らされました。
しかし、それ事態を知らないふりをした。
おふじの行いと、葵の蘇生の事実をです。
（自分と冷めきった関係でもある）おふじが
どういう態度に出るのかを見極めるためと、
葵が生きているとを知ったら、
どんな行動にでるかと危惧したからと
湊屋の言い分。
湊屋のしたたかさを感じた平四郎ですが
言葉にはしません。
そして、鉄瓶長屋から店子を追い出す訳は？
鉄瓶長屋を解体し、湊屋の新居を建てる。
おふじをそこに住まわせ、思う存分
葵の供養をさせるためと湊屋。
事情が事情だけに、世間に感づかれない
かたちで鉄瓶長屋を解体したかった。
だから、面倒な手段で店子を
追い出したかったというわけです。
これに協力したのは久兵衛。
久兵衛が消えたのには裏が！
利用されたのが佐吉とお徳です。
佐吉の素姓をネタバレ！
お徳は利用されている？
葵が生きていることをおふじに言わないのは
湊屋が計算高いからでしょう。
葵が生きている以上、事件性は低い。
結局、うやむやのままというのが
最終回の結末になるでしょう。
ドラマでの結末は少々
変わってくるかもしれないですが。
他にもたくさんの記事があります。
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